【事業報告】令和元年度 岡山市立光南台公民館

2020年4月9日更新

 公民館が大学生・大学院生と協働しながら、地域のつながりづくりを基に、地域の課題解決に取り組む具体的なプロセスを実証する本プロジェクト。2年間モデル公民館として実証していただいた取組を紹介します。

 

1年目で見えてきた課題と今後のアプローチ

 ・公民館で住民主体の取組を継続的に行い、それぞれの住民が「達成感」を積み重ねることにより、地域住民が自分たちの力で地域課題の解決に取り組んでいけるようにしていきたい。
⇒1年目よりも実行委員が中心的な役割を担い、主体性が高まるように支援していく。

 

2年目の流れと取組の実際

・第1回の実行委員会で、昨年度の振り返りを行い、自分たちのできる範囲で無理なく行うことができる取組を継続していきたいということで、引き続き、多世代ふれあいイベントで「ディスコン」と「手巻き寿司」を実施することにした。
・実行委員会のメンバーを増やすため、月1回、実行委員会の話合いや、出前ディスコンの様子などを伝える「実行委員会だより」を発行し、興味をもってくれた方が実行委員会に参加できるようにした。
・ディスコンの楽しさを知ってもらい、当日のイベントの参加者を増やすため、実行委員や公民館職員が地域に出向いて、「出前ディスコン」を行った。この取組により、子どもたちにもルール、審判の仕方を知ってもらい、運営側としても参加できるようにした。また、実行委員の活躍の場を広げることにもつながった。
・実行委員の変化
 ①1年目の反省を踏まえ、実行委員の中から、ディスコンの認知度をさらに高めるために、「出前ディスコンをしては
  どうか」という提案があった。
 ②まずは、自分たちがルールを覚えることが必要だと感じ、自ら学んだ。
 ③1年目は、職員が参加を呼び掛けたが、2年目は、実行委員がチラシを作成し、積極的に住民に働きかけた。
 ④振り返りで、来年度に向けての積極的な発言が多かった。

 

振り返りと今後に向けて

 公民館の職員は地域性をよく分かっているが故に、言い出しにくかったり、ためらったりするような事でも、大学生が、若さと勢いで提案してくれたことで、やってみようという気持ちを地域住民に奮い立たせてくれたように感じる。
 2年目は地域住民が主体となってイベントを成功させる仕組を考え、大学生はバックアップ体制にまわってもらうことで、結果的に地域で継続出来るような仕組作りができたように感じる。
 公民館としても2年間の協働プロジェクトで、地域の新たな人材を発掘しつながりづくりができ、住民のパワーを感じることができた。

 

講評者から

・公民館・大学生・地域住民が、それぞれの「得意」を活かし、役割を明確にして協働が行われている。
・公民館講座のスポーツは、世代別で行われるイメージがありますが、多世代が一緒にできる「ディスコン」を採用したのがユニークだと思った。

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