内容
辰巳響子(43)は、市民病院で小児科医として働いている。ある日、
ろっ骨を骨折した小林剛(9)が急患で運ばれてきた。父親・俊二に
叩かれ、テーブルの角に胸を打ちつけたことが原因だった。日ごろから
剛に厳しく接している俊二は、剛が嘘をついたからしつけのつもりで
叩いたと話した。入院した剛は、同学年の矢沢直と同室になる。直は
喘息で入退院を繰り返している少年で、父親からもらったオルゴールを
いつも大事に持っていた。心も傷ついていた剛は、直に対しても心を
開けない。響子が優しく問いかけると剛は、嘘をついた理由を話し始め
た。「お父さんが怒るから。お父さん、ぼくが嫌いなんだ」と剛は泣き
出した。響子はその言葉に衝撃を受ける。そんなとき、響子の夫・優作
が手作りのお菓子を差し入れに病院に現れた。優作は失業中で、職を
探しながら家事を引き受けていた。優作の帰宅後、ヘルパーたちが優作
のことを、ヒモみたいと言っているのを耳にした響子は、「もう病院に
来ないで。私が恥をかくの」と優作に言うのだった。入院生活に慣れて
きた剛は、少しずつ直と話をするようになっていた。だが、「直のお父
さんは、直が大好きだよ。剛くんのお父さんは、剛くんが嫌いなの?」
という直の言葉に傷ついてしまう。思い余った剛は、夜中に直が大事に
しているオルゴールを窓から投げ捨ててしまう。翌朝、直はオルゴール
がないことに気づくと剛を責めた。嘘をつく剛。そして、直はそのまま
発作を起こして処置室へ運ばれてしまう。直の母親・晶子から、オル
ゴールは亡くなった父親からの最後のプレゼントであることを聞いた
剛は、激しい雨の中、オルゴールを探すのだった。
メディア情報
教材番号 |
V1396
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分類 |
同和問題啓発 / 人権問題 |
貸出 |
可
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インターネット貸出予約 |
可 |
メディア |
VHS |
時間 |
43分 |
リーフレット |
有 |
購入年 |
平成15年 |
制作・配給 |
東映株式会社 |
同一フィルム本数 |
1本 |