内容

高野香織（高岡早紀）は２２歳で社会人として歩み出そうとしている。
父・功（高橋英樹）と恒例のスキー旅行に訪れた。母・美智子（阿木耀
子）は７歳の時に離婚をしている。功は印刷工場を経営しながら男手
一つで愛情をそそいだ生活をしてきた。楽しい想出となるスキーが予期
せぬ事故に出会う。視神経の損傷から香織は完全に視力を失ってしま
う。落胆する香織、苦悩する功との間にに気まずい隔たりがただよい始
める。少しずつ明るさを取り戻していく香織を支えるのは親友の清水希
（高田聖子）の協力と暖かい励ましである。恋人の小杉亮（大浦龍宇
一）との別離。悲しみを乗り越える新たな出会いは吉井ちか（上脇結
友）と将来盲導犬になるであろうハッピーだった－。そんなある日、
功の心情を美智子から聞き絆を取り戻すことになった。「風をきって歩
きたいと思いませんか？」の一言が香織の心に変化をもたらす。将来の
パートナーとなる盲導犬との出会いの日を迎える。そこには「ハッ
ピー」がいた。歩行訓練の中でついに香織は”風”を感じる。バスへの
乗車、スーパーでの買い物時に盲導犬同伴に対しての無理解が言葉や
視線で投げかけられてくる。今の香織は今までとは違い人を変えてしま
うのだ。雨の工事現場で立ち往生しているときに、湊昇（豊原功補）と
未来を予感する出会いをする・・・。祝福の中で力強い香織の声が参加
者に響き渡る。「本当に愛と勇気をありがとうございました。」

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