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ワスレラレタコドモタチ
忘れられた子どもたち
視聴覚教材

副題

~スカベンジャー~

内容

これは、普段私たちが見慣れている映画とはちがう不思議な魅力をたたえた作品です。そして、この不思議さは、いささか、いや大いに「攪乱的」でもあります。スカベンジャー。ごみを拾って生活する人たちとい
う意味の英語ですが、アジア最大のスラムと言われるスモーキーマウンテンに住む彼らは、子供たちを含めて、人間として最悪の状態で生き、死んでいきます。これ以上の悲惨はないと思える生活を子供たちを中心
に六年がかりで撮り続けた、ほぼ全篇モノクロームの画面は、しかし不思議と美しさに満ちているのです。なかでもこの作品の主人公である子供たちの輝きはどういうことなのか。劣悪な環境のなかで、彼らは幼く
して働き始め、一家を支えている子も少なくないのですが、そんななかで子供たちは活き活きと元気です。それは「不幸の輝き」とでも呼ぶべきものです。それを生んだ因を、だからといって肯定することなど出来
ることではありません。なのに、子供たちはどうしてこうも魅力的なのか。なぜなんだろう、と私はこの映画を作った四ノ宮浩監督に訊ねました。その答えを一言で要約すれば「利他的」ということのようです。
「教会でも子供たちが祈るのを見ていると、家族や身の回りの人たちなど、自分以外の他者のことをまず神に願っている」私はこの映画を阪神大震災が起こった後で観ましたから、当然、それと重ね合わせて観る部
分がありました。近代都市文明の先端を走ってきたまちを突然襲った厄災について、人は恨むべき他者、糾すべき他者をたくさん持ち、守るべき自分があります。それは当然すぎる位当然のことなのです。ましてス
モーキーマウンテンの悲惨は、自然ではなく人間、他者が作り出したものです。こんな美しさや輝きが在っていいものか-そう思いながら画面に引き込まれていく自分自身の混乱をふくめて、人間というものの摩訶
不思議さを感じさせ、考えさせる映画です。

メディア情報
教材番号 V1280
分類 国際理解・協力
貸出
インターネット貸出予約
メディア VHS
時間 100分
リーフレット
購入年 14
制作・配給 オフィスフォープロダクション
同一フィルム本数 1本
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