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１２年前、国際農業交流で来日したマイラは、その歓迎会で知り合った
良治とと結婚し、二人でブドウの栽培を営んでいる。二人には小学５年
の息子洋夢がいるが、マイラが東南アジアの出身であるという理由で良
治の父に反対され、以来、良治の両親とは交流がない。洋夢は少年サッ
カークラブに所属しているが、選手たちは、チームが勝てないのは車い
すのコーチのせいにしている。その洋夢が、母が外国人だという理由で
いじめにあう。間もなく、いじめのターゲットは転校生の愛に向けられ
るが、洋夢は無関心を装う。良治は洋夢を小高い丘に誘い、「おじいち
ゃんの家だ」と一つの家を指した。そして自分の結婚を反対された理由
を語り、本当につらかったのはマイラであり、そのうち必ず、誰もが肌
の色や言葉、生活習慣の違いを認め合い、一緒にやっていける日がくる
と励ます。

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