内容

今、中学生問題で日本中が衝撃を受け、深く傷ついています。しかし、
イジメ・ナイフ・登校拒否などの学校崩壊現象は、実は、私たち大人
社会の矛盾が、社会的弱者である子供社会に投影された姿ではないでし
ょうか。だとすれば、私たちは今、何をなすべきなのでしょうか？かつ
て、日本一荒れた学校の生徒が、全国民謡民部大会で日本一になりまし
た。それは、日本民謡再生の旗手、歌手の伊藤多喜雄さんのソーラン節
と、振り付け指導の舞踏家春日壽升さんの献身的な協力による実話で
す。しかしその陰に、子供たちの豊かな心の成長を願う、稚内市の大人
たちの、地道な『共育環境作り』の努力の事実があったのです。親も教
師も、子供とのふれあいを通して一緒に学び会い、自らも本当の親・教
師に育とうし模索しあった歴史です。だから、共に育ち学び合うそんな
心の環境の中で、やがて子供たち自身にも一緒に成長したいという自覚
が芽生え始めました。私たちの生活には今、そんな地域ぐるみの、大人
たちも子供たちと共に学び合う『共育の場作りの意志』。つまり『学び
座の挑戦』こそが必要なのではないでしょうか。子供が光れば、親も光
る。これは稚内の人々が、たくましく学び合いの教育風土を根付かせる
に至る、実際にあった、否、今も継続中の感動の人間ドラマです。そし
て、実際の稚内南中学校の生徒／ＰＴＡ／教師の皆さんの全面協力・出
演を得て製作される映画です。そして共に学び合う『心の学び座』の再
生を願う、全国のすべての方々に捧げる、稚内発の問いかけの映画でも
あります。

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