【現地レポート】津山市田邑公民館「田邑まちづくり」(H30.11.10)

2018年11月22日更新

「田邑まちづくり」を取材!

津山市西部の山間部に位置する「田邑(たのむら)公民館」。
テントカフェと称して、幅広い世代がお茶を飲みながワイワイ、ガヤガヤと交流できる場づくりに取り組んでおられます。

「0才から110才まで!」と、町内外を問わず、広く住民に参加を呼びかける高畑館長さんの心意気に共感!
そこには、館長さんと一緒にまちづくりに取り組む仲間たちがいました。

(左側の建物が公民館。右側が保育園。紅葉がキレイです。)

 

今回のテントカフェは、ピザを囲んでの交流です

テントカフェの取組は今年度が2年目。そば打ち体験・布草履づくりなどの講座を経て、今回が5回目。
「段ボール窯でつくったピザをおいしく食べよう」が今回のテーマ。

田邑公民館は、田邑まちづくり活性化協議会の事務局も併設しており、
この「段ボール釜」はその協議会とつながりのあるNPO法人「みんなの集落研究所」のメンバーのアイデアです。

(段ボールの内側にはアルミホイルを貼り、保温効果を高めます。)

 

段ボールでピザが焼けるんですか?

「一週間前に仲間たちとやってみたんですよ。意外とうまくいきまして。」
本番前に試し焼きをする館長さんの、おもてなしの心が垣間見えました。
ん?? 段ボール窯の間には、ベニヤ板でつくられた窯が2つ…。??

ベニヤ窯はオリジナル

(4つの窯のうち、両脇が段ボール、中央がベニヤ板です。)

このベニヤ板の窯は、試し焼きに参加した仲間の力作。
「段ボールで焼けるのなら、木でもできるのでは?」

なんと本番までの一週間で、材料も調達してつくってきたそうです。
「段ボール窯を応用して、ベニヤでもできないか。」
自ら考えて活動しているところに田邑公民館の主体性を感じました!
田邑のテントカフェがうまくすすんでいる証拠です。
もちろん、ピザの焼き具合も申し分ありません。

(具は香ばしく、生地はカリカリ!)

 

学びがステップアップしています

男性陣は窯でピザ焼き、女性陣はピザ生地づくりからトッピングまでを担当します。

 

「今日は誘われてきたんです。ピザをつくるのは初めてで。」という女性から、
「覚えたつくりかたで、遊びに来た孫につくってあげたい。」という思いが聞けました。

ピザづくりの学びを生かそうとしている姿に、公民館活動の意義を感じました。

 

和やかな空気が流れます

11時の開始から、地域の方々が続々とピザを求めて公民館にやってきます。
お年寄り、ご家族、小学生など、さまざまな年代の方々が集まり、ピザを囲んで談笑します。

(中にはピザが焼き上がるのを待っている人も…)

壁面には、笑顔あふれる写真の数々。公民館内が和やかな雰囲気に包まれていました。

(田邑ええとこ写真展のミニ開催です!)

 

みんなが笑顔

印象的だったのは、みんなが「笑顔」だったこと。

ピザを食べている住民はもちろん、ピザをつくる女性陣・男性陣の忙しい中にも笑顔が…。
公民館で会を催したり、講座を開いたりするのは大変ですが、担い手が楽しく活動できることが大切なのかもしれません。
楽しければ、次もやってみたいという、続けたい気持ちへとつながります。

 (窯を囲んでの一場面)

 

まだまだ課題が…

館長さんは、「参加者の固定化が課題である」と言います。
そのために館長自らが地域に出向き、居心地の良い公民館の雰囲気づくりに取り組んでいます。
館長さんの高い志とともに、このテントカフェが田邑のまちづくりの中核になっていけばと感じました。

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