【現地レポート】建部町公民館「たけべ部」(R元.12.10)

2019年12月25日更新

岡山市北部に位置する建部町。11月16・17日、建部町文化センターはたくさんの笑顔に溢れていました。

建部に住む中学生のために


少子高齢化が進んでいる建部町。建部中学校は小規模のため、クラス替えがなかったり部活動の種類も限られていたりと、限られた選択肢の中で生活をしています。社会的な変化も合わさって、建部の中学生は「なりたい大人像を描きにくい」のではないかと、建部に住む大人たちは心配しました。
「中学生に、様々な大人と出会うことで、生き方や価値観を学び、自分自身の今や将来を考えてもらいたい。」と、大人たちによる実行委員会を立ち上げられました。そして、この「たけべ部」が2018年4月からスタートしました。

 

「たけべ部」とは

 

建部中学校の3年生有志10数名と2年生有志数名が、活動に参加しています。
建部で活躍している大人を招き、建部の魅力や建部への思いを聞き、中学生もふるさとへの思いを形作り、未来の建部について考え行動します。
その中で、「たけべマルシェ」のリーダーの話を聞いた中学生たちは、自分たちもお店を出して地域の人、地域外の人をもてなしたいと企画し、11月17日(日)の建部町文化祭内で開かれる「たけべマルシェ」で手作りカレーを販売することになりました。

 

丹精込めて作りました

   

限定100食!前日から食材を切ったり、調理したりと自分たちの手で作ったそうです。
昼頃には完売し、メンバーは大喜びでした。
後日談ですが、自分たちが食べるために10食分多く作っていたそうですが、あまりに好評だったため自分たちの分まで販売したそうです。きっと自分たちも食べたかったでしょうが、全会一致でお客さんのためにと決めたそうです。こういったことからも、中学生たちは学び成長していくのだろうなと感じます。
 

事後の振り返りから

 

建部町文化祭を終え、準備・当日の振り返りを12月10日(火)に行いました。「貴重な体験ができた。」「自分が考えたトッピングが完売して、うれしかった。」「自分たちで作って販売するということがなかったから、新鮮な感じがした。」など、カレーの販売をとおして、たくさんのことを感じ学んだ様子です。

 

こんな素敵な大人になってほしい

 

建部町のことを思い、そして何よりも建部町の中学生のことを思い、たくさんの大人が熱い思いをもって関わっていることを、うかがったほんの少しの時間でもひしひしと感じることができました。そんな大人の姿を見て、きっと中学生たちも感じているものがあると思います。
私にも何かできることがあるのではないかと、心の中に何か芽生えた感じがします。
これからの建部町に、乞うご期待!

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