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ジノナイハガキ
字のないはがき
視聴覚教材

内容

初めて親元を離れた私のもとに、筆まめな父は3日と空けずに手紙をよこした。母や子供たちに手を上げる父は、手紙の中では私のことを「貴女」と呼んだ。手紙の中の父は、威厳と愛情にあふれる非のうちどころのない父親だった。終戦の年の3月、東京大空襲で私たち家族は命からがらの目にあった。父はそれまで手放さなかった幼い妹を、一家全滅するよりは、と学童疎開に出す決心をする。出発が決まった妹に、父は自分あてのあて名を書いたおびただしい葉書を渡した。「元気な日は、これにマルを書いて、毎日1枚ずつポストに入れなさい。」幼い妹は、遠足にでも行くように、はしゃいで出かけて行った。一週間ほどで、1枚目の葉書が届いた。赤鉛筆で大きく書かれたマルに安心する家族だったが、次の日からマルは急に小さくなり、やがてバツに変わった。そして、ついにバツの葉書も届かなくなってしまった。しばらくたったある日、突然手紙が届いた。それは、妹が病気になったことを知らせるものだった。こうして疎開に出て3ヶ月目、妹は帰ってくることになった。母が妹を迎えに行き、私は父、弟と共に妹の帰りを待った。その夜遅く、妹は母に連れられて帰ってきた。知らせを聞くと、父は私を追い抜いて廊下を走り、玄関を飛び出していった。そして、いつも叱りつけてばかりだった妹をしっかりと抱きしめると、声をあげて涙を流したのだった・・・。

メディア情報
教材番号 V1455
分類 平和教育
貸出
インターネット貸出予約
メディア VHS
時間 18分
リーフレット
購入年 平成16年
制作・配給 学研
同一フィルム本数 1本
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